たまたままた小手川隆の物語に出くわした。正直なところ、私がこれまで出会ってきた中でも最も魅力的なリテールトレーダーの物語の1つだ。この男は基本的に、適切なマインドセットさえあれば、機関投資家の後ろ盾や派手な資格がなくても市場を支配できることを証明してみせた。
小手川はお金持ちの家庭に生まれたわけではない。彼は大学を卒業した後にトレードを始め、完全に独学だった。自分だけで価格アクションとチャートのパターンを分析して学んでいった。それだけでもかなり異常だ。ほとんどのトレーダーは、正式なプログラムを通るか、早い段階で諦めてしまうからだ。でも彼は、ひたすらやり続け、市場そのものから学び続けた。
そして2005年がやって来た。ライブドア事件が日本の株式市場に大きな打撃を与え、みんながパニックになっている中で、小手川はチャンスを見ていた。彼はその期間にわずか数年で2,000,000,000円超を稼いだ。彼のスタイルは、短期の仕掛け(セットアップ)を見抜いて、精密に実行することに尽きる。つまり、混乱を読み取り、それで利益を得るということだ。
J-Comの取引こそが、彼の伝説的な存在としての地位を決定づけた。みずほ証券のトレーダーが大きな注文を誤入力したのだ。610,000株を買うつもりが、610,000円ではなく1円で610,000株分を買ってしまうような形になっていた。普通の人なら固まってしま
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