暗號通の起業家、Tron の創業者である孫宇晨(Justin Sun)は、4/22(火曜)に米国カリフォルニアの連邦裁判所で、トランプ家の DeFi プロジェクト World Liberty Financial(WLF)を提訴し、同社が自分の保有する $WLFI トークンを違法に凍結し、WLF のステーブルコイン USD1 に「数億ドル」を出資させようと圧力をかけたと主張した。Sun は 2024 年に WLF へ合計 4,500 万ドルを投資していた。CBS News が取りまとめた訴状の内容によれば、凍結されたトークンの帳簿上の価値は最大で 10 億ドルに達する可能性がある。
投資の時系列と凍結金額
項目 内容 起訴日 2026 年 4 月 22 日 裁判所 米国カリフォルニア連邦裁判所 Sun の投資額 4,500 万ドル(2024 年購入 $WLFI) 凍結トークンの帳簿価値 最高約 10 億ドル $WLFI 9/1 からの下落 約 25% WLF の総調達額 約 5.5 億ドル(初月は Sun の投資前に 2,200 万)
主要な主張:ブラックリスト権と USD1 出資の圧力
Sun の訴状で主に指摘されている点は以下のとおり:
WLF は Sun がこれ以上の追加出資を拒否した後、「違法に」自分の保有する $WLFI トークンを凍結した
同社はトークン移転契約のルールを秘密裏に変更し、保有者に対する「ブラックリスト権」(blacklisting power)を生み出した
「ガバナンス提案がなく、さらにトークン保有者の投票手続きもない」状況で、一方的に契約を変更した
WLF は Sun に圧力をかけ、同社のステーブルコイン USD1 に「数億ドル」の出資をさせるよう求めた
Sun は、少なくとも 7,500 万ドルのステーブルコインを借り入れていたと述べており、状況はより複雑になっている
Sun は訴状の中でも、WLF の経営陣(トランプ家は含まない)が、同社を「トランプのブランドを利用して、詐欺で利益を得るための黄金の機会」として扱っていたと記述している。特筆すべきは、Sun がトランプ家を直接の告発対象から特別に除外し、矛先を CEO の Zach Witkoff と共同創業者の Chase Herro に向けている点だ。
WLF の反撃:「根拠がない」
WLF の CEO Zach Witkoff は、Sun の指摘について「完全に根拠がない」と反論し、その訴訟は「Sun が焦点をずらし、自身の不適切な行為を隠すことを狙った絶望的な試み」だと形容した。トランプの息子 Eric Trump は声明の中で、「この訴訟は、Sun が 600 万ドルをかけてバナナを買うことよりも滑稽だ」と述べた。(ここでは Sun が過去に美術オークションで行った行為をほのめかしている。)
背景:トランプ家と WLF の構造
World Liberty Financial は 2024 年に設立され、Donald Trump、Eric Trump、Donald Trump Jr. が共同創業者として名を連ね、Zach Witkoff(Steve Witkoff の息子)が CEO を務めている。WLF は、トランプ家が関わる暗号資産の中でも最も深い投資・事業の受け皿の一つであり、発行する $WLFI のガバナンストークンと USD1 のステーブルコインはそれぞれガバナンス投票と支払い用途に対応している。
今回の訴訟の意義は、両者の金銭をめぐる争いを超えている:
これは、暗号資産業界で著名な人物が、現職の大統領家に対する暗号資産事業として初めて連邦訴訟を提起した事例である(先に孫宇晨が WLF がトークンのロックをトランプの政権終了まで行う予定だと公に批判していた)
「秘密裏の契約変更」「ブラックリスト権」という告発は、DeFi プロジェクトのガバナンスの透明性という核心課題に触れている
USD1 のステーブルコイン発行者の資本構造と Sun の告発は、証拠開示の手続きに入ることになり、他の訴訟が派生する可能性がある
案件の結果は、トランプ家が今後、暗号資産分野で商業的に拡大していくペースに影響を与える
この物語はまだ進展中だ──訴訟が提起されたばかりで、WLF はまだ答弁書を提出していない。証拠開示と初期の審理のスケジュールが、今後数か月の法的な流れを左右する。今後の注目点:トランプ家のメンバーが共同被告として追加されるか、WLF の契約変更の時系列はオンチェーンの資料で再構築できるか、そして USD1 の実際の準備金の構造が法廷文書で明らかにされるかどうか。
この記事 孫宇晨がトランプ家の World Liberty Financial を提訴:10 億ドルのトークン凍結、USD1 への出資を圧力 する最初の掲載は 鏈新聞 ABMedia。
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