ビットコインは最近興味深い動きを見せています。米国の現物ETFを通じた機関資金の流入が続いており、水曜日だけで約1億5,500万ドルが流入したと報告されています。過去2週間の累積では約14億7,000万ドルの新規資金が流入した計算になります。そのおかげで、価格も最近約2,000ドル上昇し、72,500ドル付近で推移しています。



ただし、オンチェーンデータを見ると少し複雑なシグナルが出てきています。Glassnodeの分析によると、買いのモメンタムが弱まりつつあり、実現利益も大きく減少しているとのことです。ビットコインの供給のうち利益を得ている割合は約57%まで下がっており、これは歴史的に見て初期の弱気相場の開始段階と似た水準だといいます。短期保有者の平均取得価格が約70,000ドル付近であることから、このゾーンが心理的な抵抗線として作用する可能性も指摘されています。

興味深い点は、機関資金が継続的に流入している一方で、基礎的な需要のシグナルは弱いということです。一部の分析チームが指摘しているように、ETFに流入した資金が必ずしも現物買いに直結しているわけではありません。それでも、市場参加者の間ではビットコインを単なるリスク資産ではなく、地政学的ヘッジ手段として見る見方が増えてきているといいます。24時間取引され、国境を越えられる点が、不安定なグローバル情勢の中で資本移動の代替手段になり得るとの解釈です。
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