米連邦準備制度理事会（FRB）の12月FOMC会合(9-10日)まであと48時間、CMEのデータによると利下げ確率はすでに93%まで急上昇しています。93%とは何か？ほぼ確定と言ってもいい――市場はほぼ一方的に金融緩和に賭けています。

今回がいつもと違う点は何か？

ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーといったウォール街のベテラン勢が最近一斉にリスク資産の強気論を唱え始めました。機関投資家の資金も明らかに流入傾向です。さらに重要なのは、もし今回本当に実施されれば、年内3回目の利下げとなり、緩和サイクルが完全に確定したことになります。ドルが軟化すれば、当然資金は新たな出口を探し、暗号資産市場が直接的な恩恵を受ける可能性が高いです。

今、どのようにポジションを取るべきか？

まずは基本となるポジションから。ビットコインとイーサリアムのポジションをしっかりキープすることが最初のハードルです。主流コインがしっかりしなければ、アルトコインの持続的な上昇相場は期待しにくいです。

次にアルトシーズンの可能性について。もし本格的な流動性相場が来れば、資金の溢れ出しは不可避です。注目すべき2つの方向があります。

1つはRWA（現実資産トークン）セクター。利下げは借入コストの低下を意味し、伝統的な資金がオンチェーン資産へ流入しやすくなります。LINKやONDOなど現実資産をオンチェーン化するリーダープロジェクトは、このマクロ環境の恩恵を受けやすいです。

もう1つはAIセクター。高成長セクターは通常、流動性が緩和されると高いバリュエーションがつきやすく、TAOやFETといったAIトークンも連れ高する可能性があります。

もちろん、リスク管理も忘れてはいけません。確かに好材料の可能性が高いですが、「好材料出尽くし」の瞬間に短期的な調整や急落が起きやすいです。もしレバレッジ取引をしているなら、高倍率でのオーバーナイトは絶対に避け、狙い撃ちされないように気を付けてください。

要するに、今は誰が一番早く動くかではなく、誰がしっかりポジションを維持できるかの勝負です。方向性ははっきりしているので、コアとなる資金・ポジションをしっかり持つことが鍵です。