今週、注目に値する大きなシグナルが2つある。

まずは、スタンダードチャータードがFRB見通しを修正。水曜日に25ベーシスポイントの利下げがあると予想するようになった。これは金融政策に対する同社のスタンスにおける顕著な変化だ。

一方、キャピトル・ヒルではさらに大きな動きが醸成されている。木曜日は大物ぞろいで、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、シティグループのCEOが上院議員と会談する。議題は？ 暗号資産市場の立法を詰めること。米大手3行のトップが暗号資産の協議のためにスケジュールを空けるとなれば、規制の枠組みが理論から現実へと移行しつつある証左だ。

金利動向と機関レベルの暗号資産協議が同じ週に重なる——こうした収斂こそが市場を形作る。