先週、94,000付近に抵抗があると注意喚起しましたが、案の定、価格はこの付近まで上昇した後に調整が始まり、最安で87,700まで下落しました。今週最も重要なのは米連邦準備制度理事会（FRB）の政策金利発表と、日本での利上げの動きに注目することです——この2つの要因がBTCの今後の動きを直接左右します。

まずはマクロ面での悪材料から。日本銀行が12月に25ベーシスポイント利上げを行う確率が現在91%まで急上昇しており、先月末はまだ58%でした。この問題の厄介なところは、利上げが実施されれば世界的なキャリートレードが反転し、資金がリスク資産から引き揚げられる可能性が高く、暗号資産が真っ先に影響を受けるという点です。さらに、規制面でも最近動きが活発化しており、ビットコイン現物ETFは先月明らかに純流出が見られています——今日だけで見ても、ブラックロックからはすでに3,249万ドルが流出しています。

これだけ多くの悪材料が重なると、仮にFRBが11日に25ベーシスポイントの利下げを行っても、下落トレンドを止めることは難しいでしょう。むしろ利下げ発表後に一段と急落する可能性もあるので、皆さん心の準備をしておいてください。

テクニカル面では、今朝の反発で91,700付近まで戻しましたが、ちょうどフィボナッチリトレースメント0.618の位置で止まりました。日足レベルでデッドクロスのシグナルが出てからずっと下落しており、94,000の基準線も先週は突破できませんでした。現在、価格はまだ下降トレンドライン内に留まっていて、今朝の反発もトレンドラインに当たって再び下落しています。

まだエントリーしていない方は、引き続き91,700と94,000の2つのポイントでショートを狙い、まずは89,000（一目均衡表の雲の下限）と87,500（フィボナッチ50%リトレースメント位置）を目標にしましょう。目標値に到達したら一旦ポジションを減らして利益確保、その後は78,400付近を次のターゲットにしても良いでしょう。今週、BTCが70,000台に突入する可能性もあります。なお、今はまだ底値買いのタイミングではないので、もう少し様子を見てください。

皆さんはこの動きをどう見ていますか？コメント欄でご自身の見解をぜひお聞かせください。