世界中でみんなが金を買い漁っている？この数字を見ればわかる

2025年12月のデータが出た——3106.47億ドル。そう、またもや過去最高を更新だ。直近半年の帳簿を見ても、ほぼ毎月買い増している：少ない月で0.93トン、多い月で2.18トン、単月の価値増加は最大で294.48億ドルに跳ね上がった。

これはどこかのトレーダーが熱くなって一時的に仕掛けた短期売買じゃない。2025年6月から今まで、この曲線はずっと右肩上がり。その背景のロジックは明確——この不確実性だらけの世界で、金は誰もが信じられる「堅実な資産」だということ。

なぜ皆が金に注目しているのか？

考えてみてほしい。ドルがある政策で不安定になったり、ユーロが危機でくしゃみをしたとき、金は何をしている？金は静かにそこにあり、どの国の信用にも依存せず、どんな中央銀行総裁の発言でも暴落しない。これがいわゆる「バラスト石」——船がどれだけ揺れても、重心をしっかり保つ。

ブラックスワンだらけの時代、金を持っている人はそれだけで安心感が違う。

金はどれほど重要か？3つの角度から解説

国家視点で：為替防衛戦の弾薬庫。自国通貨が下落圧力にさらされたらどうする？金は即座に外貨に換えられ、クロスボーダーの資本流出の衝撃を和らげられる。これは理論じゃなく、実際に使える「現物の武器」だ。

グローバルな視点で：脱ドル化の切り札。どんどん多くの国が金を追加保有しているのは、要するにドル決済システムへの依存を減らすため。金の価値は世界共通、「アメリカのもの」でも「他のどこかのもの」でもない、これこそが本物の「ハードカレンシー」。

投資の視点で：家庭資産の安全クッション。株式市場が暴落？暗号資産が崩壊？金は大きく上がるわけではないが、少なくとも一緒に暴落はしない。インフレで紙幣価値が下がっても、金はそこにある。財産世界の「定海神針」といえる存在だ。

継続的な買い増しが示すシグナル

この動きは孤立した出来事じゃない。世界経済の不安定化、地政学リスクの高まり、過剰な金融緩和が常態化……すべてが「卵をひとつのカゴに盛るな」と警告している。金はもはや時代遅れの骨董品ではなく、国家間の駆け引きでも重要なコマなのだ。

個人が国家のように実物の金塊を備蓄する必要はないが、資産配分の中で金に一定の枠を確保する？それは「するべきかどうか」ではなく、「どれくらい配分するか」という問題になっている。

この大量の紙幣が刷られ続ける時代、サイクルを超えてリスクに対抗できる資産は本当に数少ない。