この数年間、契約取引をしてきて、私が最も強く感じたのは「生き残ることが、素早く稼ぐことよりも大事だ」ということです。

夜中の3時までチャートを見て一夜で大金を手にした人も見てきましたし、翌日には口座を空っぽにした人も見てきました。本当にこの市場で根を下ろせる人は、決して一度の神トレードに頼るのではなく、骨の髄まで染み付いた原則に支えられています。

私自身も、最初は相場に何度も裏切られ、今こうして比較的安定して生き残れているのは、地道に身に付けたこれらの習慣のおかげです。

**必ず自分に退路を残すこと。** ポジションはコントロールできるだけコントロールする。どんなに確実に見えるチャンスでも、必ず半分の資金で入る。市場にはチャンスが溢れているけれど、元本を失ったら本当に終わりです。

**連続で2回外したら必ず手を止めること。** 同じ銘柄で続けて見誤ったら、それは技術の問題ではなく、すでに感情が乱れている証拠。その時一番すべきことは、冷静になるために一度離れること。無理に続けるべきではありません。

**エントリー前に必ず損切りラインを決めておくこと。** これは私が一番大きな損をした教訓です。自分の分析に自信があっても、損切りを設定しなかったせいで、一瞬の価格変動で一気に元の木阿弥。どんなに小さな損切りでも、ロスカットよりはマシです。

**相場にリズムがない時は手を出さない。** 出来高が低迷している時、価格が行ったり来たりしている時、市場心理が分散している時は、入っても利益を守るのは難しい。こういう相場は、見るだけで十分です。

**他人のトレードに嫉妬しない。** 誰かが利益を自慢しているのを見るたびに真似したくなるけど、そのたびに自分に言い聞かせます。「他人のペースは自分のペースじゃない」。ペースを崩せば、損をするのは自分です。

**チャンスがない時はノーポジションも戦略の一つ。** トレードは出勤ではありません。毎日何かする必要はない。本当のチャンスが来るまで何もしないのが、一番良い選択の時もあります。

**損した時にすぐ取り返そうとしない。** 連続して損をした後は、熱くなってポジションを増やし、一発逆転を狙いたくなります。でも現実は、そういう時こそさらに損を重ねるもの。軽いポジションで様子を見るか、数日休む方がずっと有効です。

**短期トレードはリズムを重視、度胸じゃない。** サポート・レジスタンスや出来高の動きを読めないのなら、焦って短期トレードをすべきじゃない。方向が合っていてもリズムがずれていたら、結局は無駄になるだけです。

**無理にエントリー理由を作らない。** 本当のチャンスは、探さなくても自然に現れます。「この価格なら大丈夫」と自分を納得させる時は、たいてい良いタイミングではありません。

**トレードの振り返りは必ず3つ書くこと。** なぜエントリーしたのか、なぜイグジットしたのか、改善点は何か。この記録は面倒に見えて、自分がどこまで続けられるかを左右します。

この市場はチャンスも努力する人も溢れています。でも、本当に足りていないのは、どんな相場でも自分を安定させる「根っこのロジック」です。

ルールを決めるのは簡単ですが、本当に守り続けられる人は多くありません。私もまだ道半ばです。一緒に頑張りましょう。