トレンド2025：モスクワが次の10年のテクノロジーの力を示す

出典：CritpoTendencia 原題：The Trends 2025：モスクワが示す次の10年のテクノロジー・パワーの姿 オリジナルリンク：

モスクワは2025年のテクノロジーウィークを「イノベーションはもはやトレンドではなく、戦略的インフラである」との強いメッセージで締めくくった。

11月18日から20日にかけて、TAU Placeコンプレックスには15,000人以上の参加者と250人の講演者が集まり、V国際フォーラム展示会「The Trends」とMining.ruフォーラムが開催された。これにより、同イベントはユーラシア圏で最も影響力のあるテクノロジープラットフォームの一つとしての地位を確立した。

わずか2年で、The Trendsは30,000人以上の累積来場者、30か国から700人の講演者、240の出展、500以上のパートナーという他に類を見ない実績を達成した。しかし、本当のインパクトは、国家、大企業、投資家、スタートアップ、アジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカの代表団が一堂に会した点にあった。

インダストリー4.0、エネルギー、デジタルマイニング：新たな産業パワーの基盤

メインプログラムは11月18日にスタートし、インダストリー4.0と国家・企業・投資家間の新たな協定に焦点を当てたブロックから始まった。オリガ・アブラモワ (ロシア農業省)、ユリア・ポヴォロツカヤ (モスクワ・ベンチャーキャピタルファンド)、アルチョム・ルキン (Tekhnored) らは、新興市場がイノベーションのハイブリッドモデルに前例のないチャンスをもたらしていると口を揃えた。

続いてこの日の最も注目されたセッション「未来のエネルギー」が開催された。Neopool、WAYMORR、Impulse Engineering、RAKIBの代表者が、従来型エネルギー、産業用マイニング、デジタル技術の融合について議論。全体的な印象は明確で、マイニングやエネルギーインフラを基盤とするサービスが重工業と不可分の構成要素として統合されていくというものだった。

Web3、AI、デジタル経済：新たなテクノロジー秩序へ

Web3 Worldブロックでは、AI、コネクティビティ、ブロックチェーンについて議論が進み、シャハブ・アル・ムル (ドバイ)、エドガル・グリゴリアン (DAOPEOPLE)、有名ブロガーのラファエル・マンヴェリアンらが参加した。全員が、Web3は実験的なエコシステムからデジタル経済に完全統合される段階に入ることで一致した。

同時に開催された「デジタル経済2025-2030」パネルでは、デジタル決済、海外貿易、規制が今後数年のアジェンダを決定づけることが予見された。特にアンドレイ・ミハイリシン (BRICS Pay) の発言が注目され、BRICS内での共通スタンダードの重要性が強調された。

クロージング：BRICS記録、ダイヤモンド賞、2030年へのテックマップ

11月19日にはTrends 2030が発表され、投資家、スタートアップ、大企業が次の10年のシナリオを描いた。同日、The TrendsがCIS圏最大のテクノロジー＆投資フォーラムとして公式に認定されるBRICS記録も樹立された。

The Trends Awardsの最終セレモニーでは、AI、フィンテック、ブロックチェーン、スタートアップ、マイニングなど21のカテゴリーで表彰が行われた。受賞者には7カラットのダイヤモンドがあしらわれたディプロマが贈られ、同地域が世界のテック経済において果たしたい役割を象徴した。

The Trends 2025は単なる展示会ではなかった。これは明確な意思表明である。ロシアは欧州、アジア、アフリカをつなぐテクノロジーブリッジとしての地位確立を目指しており、本フォーラムは2030年へ向けた競争がすでに始まっていることを示した。