2025年の年初、暗号資産業界に強烈な一撃が走った。中国本土の規制当局は明確に方針を示し、「ステーブルコインは仮想通貨であり、関連業務はすべて全面停止」と断言した。その言葉に一切の容赦はない——是正を求めるのではなく、完全に市場から退場させようというのだ。

ほぼ同じタイミングで、香港は全く別のアプローチを打ち出した。規制当局は、すべてのステーブルコイン発行者にライセンス申請を義務付け、認可制による合法的な運営ルートを提示した。一方は門を閉ざし、一方は窓を開け、市場は一瞬で分断状態に陥った。

この嵐の中、ビットコインが最大の受益者となった。不確実な要素が強制的に排除されたことで、BTCの「デジタルゴールド」というストーリーがより説得力を増した。分散型、グローバル流通、価値保存——これらのラベルは伝統的な機関投資家の資金にとって一層魅力的になった。そして香港が開いたこの合法的な窓口は、そうした資金の流入にとって絶好のゴールデンルートとなる可能性が高い。

イーサリアムはそう簡単にはいかない。規制の強い一撃が、DeFiエコシステムおよびステーブルコインの決済基盤というその要の部分に直撃した。短期的な痛みは避けられず、開発者やプロジェクト運営者は新たな道を模索せざるを得ない。しかし、もう一つの側面もある。香港は実体資産のトークン化(RWA)に積極的な姿勢を見せており、これはETHの長期的な発展に活路を残している。カギとなるのは、プライバシープロトコルのアップグレードと合法的な金融シナリオの実現、この両立のバランスを取れるかどうかだ。

要するに、今の状況は旧秩序が崩れ、ライセンスを持つ者が新たなルールを書こうとしている段階だ。BTCとETHはもはや値動きが連動する双子ではなく、まったく異なる分岐点に向かっている——一方は純粋な「資産の要塞」を目指して突き進み、もう一方は「金融プロトコル」という複雑な迷宮を手探りで進んでいる。

この規制のシャッフルの後、最後に笑うのは誰だと思う？コメント欄で議論をどうぞ。