ある36歳の浙江出身の男性が、30万元の元手を持って暗号資産市場で6年間奮闘し、最終的に数千万元まで増やした。

インサイダー情報もなければ、運に恵まれたわけでもない。彼は自分で考案したいくつかの素朴な方法だけを頼りに、この市場で生き残った。

彼いわく、トレードというものに神業など存在しない。いくつかの鉄則をしっかり理解し、一つでも身につければ無数の授業料を節約できる。三つ守れれば、基本的に90％の人に勝てる。

**急騰しても、下落がだらだらなら焦って逃げるな。**

暴騰のあとゆっくり下がっている？慌てる必要はない。これは往々にして大口がポジション調整しているだけで、本当に天井を打ったわけではない。本当に危険なのは出来高を伴った急騰の直後に急落するパターン――それこそが売り抜けのサインだ。

**急落して、上昇が弱々しいなら、すぐに損切り。**

価格が急落し、その後ゆっくり上がる？底値のチャンスに見えるが、実は買いを誘う罠だ。「そろそろ反発するだろう」という希望的観測でやられる人が多い。

**高値圏で出来高があっても必ずしも危険ではない、出来高がなくなる方が真に危険。**

高値圏で出来高が維持されていれば、熱気はまだあり市場の勢いは消えていない。しかし高値で出来高が縮小してきた時こそが、最も致命的な逃げ時のサインだ。

**底値圏で1日だけ出来高が増えても飛びつくな、連続して増えてこそ意味がある。**

横ばいで出来高が細っている期間の後、何日も連続して出来高が増えているのを確認して初めて本格的な仕込みの合図となる。1日だけの出来高増加は、単なるおとりかもしれない。

彼にはもう一つ興味深い見解がある：

コインを売買する本質は「感情の売買」であり、出来高こそが感情の温度計だという。ローソク足はあくまで表面的なもの、出来高こそが市場にどれだけ人が参加し、認めているかを映している。出来高を見抜ければ、感情の転換点を先取りできる。

では、トレードの最高境地とは？彼は三文字で表現した：**無才**。

執着しない――ノーポジションでいるべき時はそうする、無理をしない；
欲張らない――上昇を追いかけず、自分に縁のない相場は見送る；
恐れない――チャンスが来たらしっかり勝負する。

こうした心構えは、生まれつきではなく、鍛え上げて身につけるものだ。

市場にチャンスが尽きることはない。必要なのは、決定的な場面で自分を保つ力だ。

人と人の差を生むのは、決して才能ではなく、自分を律し感情に振り回されない力である。