**本日BTCは92,500付近で推移、強気・弱気の攻防は継続中**

昨夜の急落はかなり激しく、BTCは一気に91,200ドル付近まで下落し、多くの人が冷や汗をかいたことでしょう。ただし、15分足で素早く反発し、再び92,000の節目を回復。現在は92,400～92,500という狭いレンジ内で小動きしています。

テクニカル的には、短期移動平均線MA25が92,300付近で一時的なサポートとなっています。一方、上値にはMA99が92,770付近で明確なレジスタンスゾーンを形成。要するに、リバウンドはあるものの勢いは足りず、大きなトレンド転換はまだ見られません。良いニュースとしてはパニック売りはほぼ出尽くし、下値の買い支えが明らかに強まっています。

**今後の見通しは？**
もし再び92,800を突破できれば、短期リバウンドの余地が広がります。逆に92,000を割り込むと、もう一段の下押しがあるかもしれません。本日は横ばいのレンジ相場が予想されるため、無理に追いかけたり売り急ぐよりも、まずは様子を見て方向感を確かめるのが賢明です。

**場外ニュースについて**

ロイターによると、8割以上のエコノミストが「FRBは12月に25bpの利下げを行う」と予想しています。この話はすでにマーケットに織り込まれており、「利下げするかどうか」ではなく「利下げ後にあと何回できるか」が焦点となっています。予想通りの結果はしばしば「買い材料出尽くし」となりやすいので、このパターンは覚えておきましょう。

また、米国の先週新規失業保険申請件数は19.1万人と予想の22万人より大幅に低い数字でした。これは何を意味するのでしょうか？労働市場が非常に堅調で、景気後退の兆候は今のところ見当たりません。

**これが暗号資産市場に与える意味は？**
雇用統計が強すぎると、FRBが利下げを急ぐ必要性は低下します。市場が期待する金融緩和の時期が後ろ倒しになり、短期的にはリスク資産（BTC含む）にとって重しとなる可能性があります。簡単に言えば、数字自体は良いニュースですが、暗号通貨界隈にとっては必ずしもポジティブとは言えません。

総じて、本日は焦ってポジションを取らず、トレンドが明確になるまで様子見がおすすめです。