シルバーが59ドルの史上最高値を突破、年初来100%上昇──3大要因がゴールドを上回る原動力

国際貴金属市場の上昇が目立つ：現物銀は5日、価格が59ドルを突破し史上最高値を記録。 在庫逼迫とグリーンエネルギー需要が市場の金属価値再評価を後押ししている。

（前提まとめ：流動性専門家マイケル・ハウエル「ビットコインと金」は長期インフレ時のヘッジ資産として最適） （背景補足：「金持ち父さん」の4大資産目標価格予測：金$27,000、銀$100、ビットコイン$250,000、イーサリアム$60,000、市場暴落時も買い続けるべき）

国際銀価格は昨日（5日）、取引中に1オンス59.33ドルに達し史上最高値を更新、2025年最も注目すべき資産の一つとなった。年初の約29ドルから100％超の上昇を遂げ、現状の高値で金やビットコインを大きく上回るパフォーマンスを見せている。

金（年初来上昇率約60％）：年初の2,624ドルから着実に上昇し、下半期には4,000ドルの大台を突破、現在は4,200ドル近辺で安定。 ビットコイン（年初来の上昇分を全て吐き出し）：ビットコインは10月に約126,000ドルの史上最高値を記録したが、その後急激な売りに見舞われ、わずか2ヶ月で25％超の調整。現在価格は9万ドルを下回り、年間リターンはマイナスに転落。

銀価格日足チャート

供給網の断絶：上海在庫が底をつく 銀が史上最高値を更新した背景には、在庫減少・工業需要の増加・トランプ政権の緩和政策期待がある。上海先物取引所のデータによると、11月末の銀在庫はわずか446～531トンで、2015年以降の最低水準にまで減少。

工業需要とETFの二重押し上げ 銀は早くからグリーン転換の重要金属とされてきた。太陽光パネルや電気自動車の導電層には不可欠で、メーカーはどんな価格でも発注を続けざるを得ない。2021年以降、世界は5年連続で供給不足となり、累計ギャップは約8億オンスに上る。 一方、Kitcoの分析によれば、世界の銀ETF保有量は約11.3億オンスに達し、欧州やインドのファンドは今年リターンが100％を超え、資金流入が流動性をさらにロックしている。

金融環境：トランプ2.0と金利見通し 同時に、市場はトランプ政権がドル安を志向しFRBに圧力をかけるとの思惑で動く。投資家は2026年初めに利下げサイクルが始まると広く予想し、銀の恩恵が期待されている。

ウォール街の見方：高値定着なるか 急騰を受けて投資銀行は慎重な見通しと警戒を示す。シティは3ヶ月以内に62ドル到達を予想、UBSは2026年の平均価格を60ドルに引き上げた。ゴールドマン・サックスは、もしFRBが予想外にタカ派転換したり、年末のコモディティ指数リバランスで利益確定売りが起きれば、短期的な変動が激化する可能性を警告している。

需給ギャップ、エネルギー転換の強い需要、緩和的な金融基調を総合すると、価格決定権はデリバティブ市場から現物保有者へと移行しつつある。銀はもはや金の代替物ではなく、世界的な資源競争で不可欠な存在になりつつある。

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